床ずれの対応ってどうするの?!介護現場で見つけた対策伝授!前半

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介護を行っている方の中には、寝たきり状態の方の介護をされている方もいると思います。

寝ている状態の方を見ている中で気を付けていることは、褥瘡をいかに作らないで生活できるかという点も重要視していると思います。

今回は、介護現場で培った褥瘡防止策を独自に視点でお伝えしたいと思います。

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床ずれって何だろう?

褥瘡って床ずれの事なの?

皆さんが「床ずれ(とこずれ)」とい称していることを「褥瘡(じょくそう)」と表すこともありますが、両方とも同じ状態を指します。

この「床ずれ(褥瘡)」とは、長い時間なんらかの状態で体を圧迫した際に血流が悪くなって皮膚組織の酸素不足や栄養不足になってしまい、その場所が壊死してしまう病気の事です。

寝たきりの人や体に麻痺疾患があって同じ体勢のまま動けない状態になりがちな人に起こり得る症状です。

どうして床ずれになっちゃうの?

床ずれは長い時間体の一部を圧迫されて起こります。

例えば、

「ほおづえをしていて気が付くと机などに付けていた肘に痛みがあり、見ると机に当たっていた場所が赤く変色して、机の跡が残っていた。」

という経験があると思います。

この赤くなった状態が、床ずれの発症と同じ状態です。

私たちは、長時間同じ体勢でいると、この赤くなった状態の時に痛みや不快感を感じ、同じ体勢を崩そうと動かしますが、寝たきりの方や麻痺がある方は動けなかったり、気が付けずにいることで訴えることが出来ず、圧迫する時間が長くなり悪化を招きます。

床ずれになったらどうなるの?

床ずれ(褥瘡)は、体に掛かる圧迫が原因で血行不良を招き、その圧迫された箇所の皮膚や周辺の組織が壊死してゆく状態とお話しました。

実際に皮膚を観察するとこのような色の段階を見ると思います。

赤色期
初めの段階は赤みかかった色です。
圧迫された状態が続くことで皮膚に負担がかかり、皮膚組織が弱くなり、浮腫や皮膚が破けて内側組織がみえたり、皮がはがれている状態を目撃する状態です。
黄色期
赤みが進むと、黄色みに似た色に変色してゆきます。
血行不良により赤みが弱まり、体液や菌などに侵され、それに対抗している状態です。
黒色期
黄色期から黒く変色してゆきます。
血行不良で栄養が回らず、壊死した状態です。

この色の流れは、その人の体格や栄養状態、心理状態などから進行状態が変わってきます。

突然黄色期や黒色期を確認することもあります。

日頃の観察がとても大事なってきます。

床ずれが出来ると死んじゃうの?

床ずれの原因は、「全身的な原因」「皮膚の原因」「社会的な原因」の3つとされています。

床ずれを起こしてとても危険なことは、細菌感染症や敗血症です。

細菌等に侵されると、高熱を出して更に体力を下げてしまい、体調悪化を招きます。

お年寄りの中には感染しても高熱に表れない事も多いため、気づくことに送れるケースがあります。

主な原因を細かく見ましょう。

床ずれの主な原因

*全身的な原因

・低栄養状態である

特にお年寄りは、栄養素を吸収する力も弱くなり、身体的にも食欲も落ちてきます。

食事内容の変化や歯の状態からやわらかい物・タンパク質の低下なものが多くなり、栄養不足を作る原因となりがちです。

栄養が不足すると、健康状態が保てず、皮膚の状態も悪くなるため、床ずれに対抗する力が弱くなります。

・体格が痩せている

寝たきりの方を見ていると、皮膚に張りやみずみずしい状態の方は床ずれになりづらい傾向があります。

痩せている方は皮下脂肪が少ないため、圧迫された箇所とのクッション力が低くなり、骨の出っ張りにより圧力がかかり易くなって、床ずれの原因を早めてしまいます。

・痛みが感じづらい病気である

痛みを訴えられない状態の方なら、若くても床ずれになる危険があります。

お年寄りは痛みなどの感覚が鈍ることもあり、訴えられないこともあります。

お年寄りの状態や性格も含め観察してゆくことが大切です。

・体に麻痺や拘縮があり、体を動かしにくい状態である

麻痺や拘縮している個所は動かせないため褥瘡になるリスクが高いです。

例えば、丸まった手先の指の先が手のひらに付いたままでも、付いた先が褥瘡になっているというケースもあります。

体のどの部分が動かしづらいのか把握が必要になってゆきます。

・糖尿病や動脈硬化などの病気による血行不良がある

床ずれは血行不良からなり得ます。

血液の病気になっている方は床ずれになりやすいのです。

・終末期状態である

動けない状態で血行不良であることは、床ずれになりやすいです。

*皮膚の原因

・皮膚への摩擦やズレ

皮膚への摩擦とは、寝ているシースや寝巻などの衣類などによって生じる摩擦の事です。

衣類やシーツの微かなシワや縒り(より)の部分がそのまま圧迫したままになっていると床ずれの原因となってしまいます。

皮膚へのズレとは、寝ているベッドの頭部位を挙げてそのままにすると本人の身体だけがずり落ちているという場合に起こることです。

その際に着ている衣類・シーツとの摩擦・ズレも含みます。

・不衛生な皮膚状態

皮膚の状態が清潔でないと床ずれは起こりやすいです。

寝ていても汗は出ます。

排尿・排便の処理もきちんとしていないと皮膚に負担が生まれ床ずれのリスクが高まります。

床ずれは皮膚がふやけて弾力性が亡くなった個所にできやすいのです。

・皮膚の乾燥状態・皮膚のシワ・たるみ

皮膚はふやけすぎても、乾燥しすぎても床ずれを起こしやすくなります。

老化によるシワやたるみは皮膚の弾力性に欠けるため褥瘡を招きやすくなります。

できやすいところ

仰臥位:後頭部、肩甲骨部、肋骨角部、脊柱棘突起部、仙尾・仙腸部、踵骨部
側臥位::側頭部、耳介、肩峰部、肩甲骨部、肋骨角部、腸骨稜部、
大転子部、腓骨頭部、内・外踝部

座位・車椅子移乗時:尾骨部、坐骨部
とありますが、絵で簡単に説明します。

このようなところに、赤みや柔らかくなった皮膚、変色した皮膚がないか、観察が大事になります。

*社会的な原因

この原因は、主に介護者の状態を指しています。

・介護力不足

介護者が居ない・少ないという状態で、体位交換の回数が少ないなどの為床ずれが悪化しているケースです。

・情報不足

介護サービス提供者からのサービス内容の情報をきちんと把握出来ないため、受けられるサービスが利用できず、褥瘡を発症してしまうことがあります。

介護不足・情報不足はお願いしているケアマネに相談することでご本人・ご家族にあったサービスを受けることが出来るのでまずは現在の状況をケアマネに伝えることが大切になります。

床ずれの防止策を伝授!!

床ずれの原因に対して対策を行うことで、床ずれの予防が出来ます。

これまでの経験を交えてお伝えします。

床ずれに一番効果があることは体位交換です。

次に栄養吸収・栄養管理です。

とのあと、清潔保持です

そして用具の用意・整備です。

*体位交換は2時間に1回

施設などの職員が考慮していることに、体位交換は2時間に1回ということがあります。

ひとりで体を動かせない方に介助として2時間おきの体位交換を行うということです。

これは、体位交換を行うことで、寝ている体勢で身体への風通しが悪くなり、汗などでふやけた皮膚を乾燥させる働きもあります。

この時に、血行を促すマッサージや皮膚の観察を行ってゆきます。

重い体を一人で動かすことに重い気持ちにもなると思います。

ですが、一人で行える方法もあります。

また、体位交換用の用具もいろいろ揃っています。

対象者の体に合った体位交換用マクラなどを用意してゆくことも良いです。

その際は担当のケアマネに相談してゆくと良いと思います。

体位交換用マクラは、お家にある座布団やタオルでも代用できます。

出来ないとあきらめずに、担当のケアマネや介護職員に相談して良いアドバイスを受けることをお勧めします。

*栄養補給はその人に会った食事形態も考えて

床ずれの原因は低栄養ですが、食事をとるにも、対象となる方の嚥下(飲み込む力)を考えないと誤嚥など危険も出てきます。

飲み込む力に合わせながら良質のたんぱく質が摂取できる配慮が必要です。

栄養面に関しては掛かりつけの医師に相談し、「エンシュア」などの栄養補助食品を利用することもできます

栄養の話なども介護スタッフやケアマネ、医師や看護師の意見を聞いて事故の無いように、摂取できる方法も心がけると良いです。

*入浴清拭は長生きの元

女性の乳房の下などに褥瘡(このばあいはこちらの表現をいたします)が出来ているというケースを見たことがあります。

夏の暑い日などは床ずれや褥瘡の進行もあっという間という場合もあります。

汗や失禁によるムレや不潔状態を改善する入浴・清拭による皮膚の清潔保持を行うことで、床ずれを防ぎます

また、入浴を行うことで新陳代謝が良くなり、気持ちもさわやかになるので安眠にも通じ、それは、床ずれや病気の改善につながってゆきます。

*身の回りの物の見直し

使用しているシーツや衣類がシワのできやすいものなどでは、皮膚に負担がかかります。

使用するもが体に合っているか見直してゆきましょう。

介護する方の中で、パジャマの縫い目が当たってしまうので、裏返して着せているよいう案を教えてもらったことがあります。

生活の中でのアイデアを活かしてゆくことも大切です。

体位交換などの際は、必ず衣類やシーツにできたシワを伸ばして気持ちよい安眠を提供してゆきましょう。

また、体位交換マクラやクッションは、摩擦の少ないものにしてご本人や介護者が使いやすいものを用意しましょう。

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床ずれの最大の要因は介護側にあることもある(まとめ)

床ずれの要因は、ベッドや衣類の摩擦やズレによりことが多く、それは、体位交換マクラやクッション・座布団などで摩擦やズレを防止できます。

栄養不足は本人の身体の状態にもよりますが、皮膚がカサカサしてるかな?痩せてきたかな?と気づけるのは介護をされているご家族です。

気づいたことは、ケアマネや介護スタッフ、医師や看護師に報告・相談して褥瘡の悪化胞子をしてゆきましょう。

入浴はとても大切な観察時間でもあります。

入浴をしてもらった業者から皮膚の状態を聞き、連携を取ってゆくことが良いです。

介護で使用している物の見直しをして、今の状態にあっているか確認してゆきましょう。

褥瘡が出来るとその対応も困難になってゆきます。

床ずれ・褥瘡を作らないことが、ご本人・介護者にとっても安心できることです。

次回は具体的なマクラの入れ方等をご紹介します。

長くなったので、後半に続きます。

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